中学受験:勉強法の注意点
果たして勉強法の改善ですべてが解決できるのか
今や「勉強法論」は花盛り。毎月のように「勉強法」の書物が出版され、「勉強法」を語る無数のサイトが存在します。 そこには、あたかも「勉強法こそがすべて」「勉強法さえ私の言うとおりに変えたら、問題点は全部解決され、成績はぐんぐん上がり、無理といわれた志望校にも合格できる!」といわんばかりです。 果たして本当に勉強法こそが成績不振のすべてを解決するものなのでしょうか?勉強法を変えただけで、成績不振の生徒の成績が突然あがりだし、劇的な合格が可能になるのでしょうか? 私もそのような書物を相当読んできましたし、実践したり、生徒に試したりして研究してきました。今でもそれは続けています。 勉強法の改善というのは、本当に下手なやり方をしている生徒がやれば、ある程度効果が見込まれるかと思います。 しかしそれは限定的なものであって、それを持ってすべてが解決できるとはとても思えません。 「逆転合格」という目的を果たすひとつの要素かとは思いますが、私の中では決してメインではなく、サブ要素として位置づけています。
勉強法を研究する際の注意点
そうはいっても、一部の保護者は自分の子供の成績を何とかすべく「勉強法論」を研究されるでしょう。 研究されることはよいことだと思います。しかし上記の点以外に、ただ一点注意してほしいことがあります。 これを意識されないと、こうした保護者の努力はほとんど徒労になってしまうかと思われます。 注意してほしい点とは、「実践可能性」です。言い換えれば、本人が果たして実行できるかどうかということです。 勉強法論者の多くは、意外にも指導経験がほとんどありません。 精神科医であったり、大学教授であったり、東大の現役大学生であったりと、自分は成功したかもしれないけど、実際にできない生徒(中学受験生)を指導して目に見える成果を上げてきた、という経験がそれほどない方が書かれるケースが圧倒的です。 ご自身の成功談を勉強法という形で表現しているだけで、成績不振者を理解したうえで話をしていないかもしれないのです。 中には、できない者から見れば現実離れした理想論に見えるものも少なくありません。 成績優秀者がさらに成功した方法の中には、一定以上の能力・知識・精神モラルがあって、できることというのもあるはずなのです。 だれでもすぐに取り入れられるとは思えません。そのやり方は、平凡な者にとってちょっとまだ早すぎるかもしれないのです。 能力の高い人がやれたことが、必ずしも劣等生が実行できるとはとても考えられません。 勉強法を研究され「これならやれそうだ」と思ったものがあったら、取り入れてみたらよいかと思います。うまくいけばそれは助けになるかと思います。 でも大事なことは、それで失敗した場合自分を傷つけないことです。 私が一番心配していることは、「成功者の優秀な勉強法を取り入れたのに(方法では普通の生徒よりも有利のはずなのに)普通にやっている生徒にも負けてしまった。だから自分は(我が子は)普通の生徒よりも能力的に低いのだ」と自信を喪失してしまうことです。 偏差値30台・40台をうろつく小学生が、開成・灘・桜蔭といった最難関校に合格しただけではなくさらに東大に現役合格するような方の勉強法をそのまま鵜呑みにすること自体に、失敗があったかもしれないのです。 これは私が受験生時代に失敗した苦い思い出があるからこそ、強調することです。
指導経験に裏打ちされた植村式中学受験生用勉強法
これまでの受験指導から導かれる勉強法を示してあります(勉強法だけではないですが)。 逆転合格を目指される方には参考になるかと思います。どうぞご利用ください。
中学受験速効偏差値10UP勉強法